A:ミオグロビンの色です。
こんにちわ。橋本です。
血尿ってホントに血の色なの?
とお客様に聞かれました。
ボクシングをしていた知人の話では、ホントに血の色だそうです。
そのボクサーは試合の次の日に血尿が出たそうです。
他にも合宿中のラグビー選手が血尿がでた、というのも聞いたことがあります。
血液の赤色は赤血球の色です。
その赤血球の赤は鉄の分子を含むヘモグロビンの赤です。
赤血球は酸素と結合し、全身をめぐり各細胞に酸素を運びます。
その酸素を受け取る筋肉細胞の中に鉄の分子を含むミオグロビンというものがあります。
このミオグロビンが赤血球と同じ赤色なのです。
筋肉の細胞が破壊されると、ミオグロビンが細胞外に流れ出し、
尿として体外に排出されます。
血尿の赤はこのミオグロビンの赤なのです。
格闘技やラグビーなどの衝突の多いスポーツで血尿が多くみられるのは、
衝撃による筋の挫傷で多くのミオグロビンが体外に排出されるためです。
血尿を出した知人の話だと、血尿の赤は「かなりショックを受けて憂鬱になるくらい赤い」そうです。